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Why ?
なぜベンリィを選んだの?

ある日会社の事情で車通勤がくなると聞き、通勤用のバイクを物色し始めた。

せっかく免許が有るので交通ルール的には不自由な50ccは除外。
しかし2輪は20年ぶりの復帰。私自身大きいバイクには不安もある。
できれば小梅女史も使えるコンパクトなのが良い。

かと言っても予算があまりないので、125cc未満の「原付二種」で探索を始める。
(本当は250ccが欲しかったんですけどね。)
「原付二種」は維持費が安い。
税制的には「原付」なので年間1600円。自賠責もお安い。
それになんと言っても任意保険が自動車の「ファミリーバイク特約」が使えます。

あとぼょょ家のこだわりで、ニーグリップの出来ないスクーターは除外し、
ミッション付の125ccに的を絞る。
2ストは排気のイメージが悪く(背中が汚れそう)除外。
最初は
XL80Sの様なコンパクトな4ストのオフ車をイメージしてたのですが、
如何せんスクーター以外の原付2種のタマ数が有りませぬ。
また中古はこのクラス、乗り潰す人が多いので、出てきても程度がいまいちの
物ばかり、新車もラインアップも少なく、排気量の割には割高(30万以上)。

この時点で候補に挙がっていたのは、
 ・ホンダ XR100モタード
 ・カワサキ KSR110
 ・ホンダ カブ90 (ニーグリップ出来ないが燃費と耐久性はピカイチ)
 ・中古で程度の良い物   などなど。

新車はやはりカブ90以外は予算が合わず、中古は中々良い物が見つからない。
最後はカブ90の新車でも良いかなと思った所に「CD125T」を見つけて、
そのフォルムにハートを鷲掴みされました。(一目惚れ)

空冷・4ストローク・OHC直列2気筒エンジン同爆点火の2本出しマフラー!
特にドイツ軍のヘルメットを彷彿させる前後の鋼鉄製フェンダー。
なんと言っても「ゴールド」ウイングマーク付きのクロムメッキタンク。
シングルシートに大きな荷台。
あとは「ワイルドセブン」を思い起こさせる?白いレッグガード。
それに私の弱点なんですが、2003年に絶版になって新車が手に入らないと言うこの状況。
250cc並の車重とドラムブレーキが気になりましたが、カスタムベースとしても楽しそう。
兎に角、小梅女史も乗れる座面の低さも決め手でした。(730mm)

スタイルはまさに「ジャパニーズ・ダンディズム」
この様なバイクに惹かれるとは・・・。
5年前ならそんな事無かったと思いますので、歳取って「おっさん」になったって事でしょう。
でもこのバイクなら定年まで乗れるかも(爆)

ビジネスバイクとして、不必要な物、余分な物は一切無く、
必要な物は「必要なだけ」揃っている究極の機能美。
こういう格好良さ、つまり「ほんまもん」に惚れ込んだって所でしょうか。

今となっては物好き・・・と言われました。

そうなんです。バイク屋の若大将の息子さん(幼稚園児)に
「おっちゃん、なんでこんなバイク買うの?」って聞かれました。
若大将は「おまえにはこの味がわからん」とフォローしてましたが(笑)

車種当てクイズは会社の連中も誰も判らず、車種を聞いて腰が砕けていました。
唯一爺さんの人に、「ワシの若い頃は憧れのバイクやったわ。」と遠い目をされました。

私のはCD125Ts型で、1995〜2001年に製造された排ガス規制前の最終型の様です。
CDもC92からフォルムを受け継いでいる様で、現行のベンリィに残っている神社仏閣式は
メーターだけの様です。ちなみに最後の「T」はターボでは無く「ツイン」なのは確かです

丈夫なエンジンと車体。
10万kmは乗れるよと言われるこのバイク。
靴にも優しいロータリー式チェンジ。
リアに5段階サスを奢り、
ちょっとおっさん臭いけどそれも愛嬌かも。
ジャパニーズダンディズム、この「おっさん臭さ」がこのバイクの味である。
ウインカーと共に鳴る「ミーッ、ミーッ」と言うブザーのお陰で、
信号待ちの時は羨望の眼差しを受ける。


ところで、ボス・ベンリィ君のウインカーブザー。
イメージ沸かない方のために ↓んなモンUPしてみました。

「15MB」あるのでちょっとダウンするのに時間かかりますのでご容赦を。
また、音が出ますので注意してね。
http://boyo4.at.infoseek.co.jp/move/benly_bububu.AVI

コレね。最初は結構こっ恥ずかしいかったのです。
交差点止まってたら怪訝な目で見られるし、バイク屋にも驚かれるし。(笑)
でも最近は慣れて歩行者にも注意してもらえるのでメリットも有るかなと
思い始めています。ひょっとして究極の安全装備かも。最近は積極的に鳴らしてます。
まあ今時こんな装備あるのもこのバイクぐらいですし稀少です。

1992年2月17日
ビジネスバイク「ホンダ ベンリィ」シリーズ諸元表

でもね、所詮1977年に発売されたバイク。
今流行のレトロ風でなく、正真正銘のレトロバイクです。
設計が古いから仕方がないのですが、良いことばかりでは有りません。
どちらかというと最新のバイクと比べたら不自由な事の方が多いと思います。
それなりの覚悟を持って所有する必要があります。

まず夏でも暖機運転が必要です。
手を抜くとその一日好調にはなりません。
始動性も悪く、通勤で焦っているときは致命的です。
0スタートが遅いです。
普通に走る限り最近の原付スクータに負けます。
かなり回せば結構出ますが、とたんに燃費が悪くなります。
通勤シグナルグランプリはおそらく全敗となり、精神衛生上具合悪いです。
結構重い割には低速時の安定性が悪い。大きなレッグガードも禍してすり抜けは辛い。
あと手入れを怠ると、クラッチも重くなり、ストップ&ゴー連続走行はきつい。
鉄・メッキ部品も多く、これも手を抜くとすぐに錆びる。
車重の重さかチェーンが結構すぐ伸びる。タンデムツーリングするとてきめん。
ブレーキもドラム式で少し弱めかな。それなりの走法が求められる。
125ccクラスでは燃費は普通(以下)で期待したほどではない。
(燃費記録参照)
当たり前ですがバンク角が有りません。それなりのコーナーリングテクが必要です。
(マッタリ走る分には関係有りませんけど。)
タイヤはチューブタイヤ。パンクしたときGS で対応してくれるところは少ないです。
当然、メットインなどの機能も有りません。

ビジネスバイクといえども渋滞の多い都会の中では
クラッチが無く、始動性軽快感の抜群のカブやCD90の方が遙かに便利だと思う。
ただ50km/h辺りから安定度が増し、マッタリ中長距離を走る時の爽快感は
このバイク独特の物と言える。
そういう意味では、交通量の少ない街乗り、田舎や山間部の通勤通学にぴったり
では無いでしょうか。

まあ不自由な部分も多いが、この独特のマッタリ感にシンクロして
「まあお爺ちゃんバイクだから仕方ないよね。」と許容できる人には、
その不自由さを味わい・楽しみに変える不思議なバイクである。
シンクロできない人には単なる古くさい不便なバイクでしょう。きっと。
生き急ぐ人には決してお勧めできません。

苦労も多いですが、私自身は毎日跨るには飽きが来ないと思う今日この頃。





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